ちょっと多すぎ?食品ロス
- 国内 フォト
- 2021年7月28日
- 読了時間: 3分

【目次】
1.食品ロスの実態
現在、地球上では、世界の人口の11%にあたる人々が飢餓の状態にあります。
そして、10秒に1人の子どもが飢えのために命を落としていることを知っていますか?
しかし、多くの先進国では、食べられる農作物の多くが捨てられています。なぜなら、見た目の良くない物、あまり大きく育たなかった作物は簡単に売れず、スーパーマーケットに並べることができないためです。店頭に並べられたとしても、消費期限内に売れることがなく、廃棄されてしまう食料も多くあります。なんと日本だけでも毎年612万トンの食べ物が食品ロスとして捨てられています。これを国民1人あたりに換算すると、毎日お茶碗一杯分の食料を捨てていることになります。
2.どこから捨てられるのか
コンビニやスーパーでは、賞味期限が過ぎた食べ物や消費期限が近い食べ物を陳列していると、クレームが入ってしまうことから、まだ食べられるのにもかかわらず商品を廃棄してしまうことがあります。こうした食品ロスは、工場や店舗のみならず一般家庭からも発生しています。下の表の通り、日本で発生している食品ロスの半数に近い量が家庭からのものです。タイムリーな事例では、新型コロナウイルスが蔓延したことにより、食料品のストックを多くの人が求め結果的に食べきれず捨ててしまったというものが挙げられています。

3.考えよう、私たちができること
こうした現状を鑑みると、飢餓で困っている人たちを助けるためにはどういった対策が必要なのでしょうか。農業の促進?より多くの食べ物を生産する?
私はまず第一に世界で多くの食品ロスが存在していることを認識し、個人レベルでそれを減らしていけるように意識する必要があると考えます。
SDGs目標12【つくる責任つかう責任】「持続可能な消費・生産形態を確実にする」 のターゲット12.3では、このような項目があります。
【2030年までに、小売・消費者レベルにおける世界全体の1人あたり食品廃棄を半分にし、収穫後の損失を含めて生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減らす】

この目標を達成するためにも私たち一人ひとりの身近なところから食品ロスを意識することが必要です。個人でレベルでできる取り組みとしては、レストランでは自分が食べられる範囲で注文する、計画的に買い物するなどが挙げられます。訳あり商品を割安で販売しているアプリもあります。
食品ロスは地球温暖化の原因にもなります。廃棄した食品を焼却する際に発生する二酸化炭素が温室効果ガスを発生させてしまうのです。飢餓のみならず環境面でも影響を及ぼします。
食品ロス ー 本来食べられるのに捨てられてしまう食べ物。
世界の飢餓と食品ロス。もう一度よく考えてみませんか。
参考資料
本間正人、山本ミッシェールのぞみ「やさしい英語でSDGs!」合同出版、2021」
農林水産省 「食品ロスの現状を知る」参照月日2021年7月26日
食品ロスの現状を知る:農林水産省 (maff.go.jp)
United nations 「The challenge of reducing food loss and waste during COVID-19」
Food Loss and Waste Reduction | United Nations 参照月日2021年7月26日
YouTubeで分かりやすくまとめられています。こちらもぜひご覧ください。
東京都「食品ロスを考えよう」
https://youtu.be/id4q70EtUC0
ANNnewsCH「アベプラが考えるSDGs 世界で13億トン以上!食品ロス問題」
https://youtu.be/m4aSKD3tZZo
みなさんの中で食品ロスに関して取り組んでいることがあれば、ぜひシェアしてください。
身近で起きた「もったいない」もぜひシェアしてください!いっしょに食品ロスについて考えましょう。
執筆者:国内フォトワーク事業部
三好 大晴


スーパーに出せない野菜や果物、売れ残った商品を販売している会社の存在は知っていたものの、手を出していませんでした。これを機に、ちょっと試してみようかなと思います!