代替肉って何??
- 国内 フォト
- 2022年4月15日
- 読了時間: 4分

【目次】
1.はじめに
2.代替肉って何?
4.最後に
1.はじめに
「大豆ミート」「代替肉」などという言葉を聞いたことはありますか?最近はスーパーやファストフード店でも見かける機会が多くなりました。この記事を読んで代替肉を食べたことがある人も、まだ食べたことがないという人も代替肉とはどんなものか、なぜ代替肉が注目されているのかを知っていただく機会になれば幸いです!
2.代替肉って何?
代替肉とは、植物性たんぱく質から製造された植物肉と培養技術を用いた培養肉に分けられます。つまり、代替肉の定義には培養肉も含まれます。
植物肉の主な原材料は大豆ですが、その他にも小麦、エンドウ豆、ソラマメというものもあります。大豆が原材料の場合は大豆ミート、小麦が原材料の場合はグルテンミートと呼びます。
一方、培養肉とは、豚や牛などの細胞を体外で培養させて作った肉のことです。
今回の記事では、植物肉に注目していきます!
3.なぜ植物肉が注目されているのか
植物肉は地球が抱える課題の解決につながるとされています。
植物肉が注目されている理由をいくつか紹介します。
・地球温暖化
温室効果ガスには、海や陸などの地球の表面から地球の外に向かう熱を大気に蓄積し、再び地球の表面に戻す性質(温室効果)があるので、地球温暖化の原因の一つと考えられています。そのような温室効果ガスの種類は、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、フロンガス等です。2018年度における世界の温室効果ガス排出量は490億tであり、このうち農業・林業における排出は四分の一に当たるそうです。また、日本の温室効果ガスの排出量は12.4億tであり、このうち農業水産分野における排出は全体の約4%程度になります。
下のグラフを見ていただくと分かるように、メタン(CH₄)は温室効果ガスのなかで大きな割合を占めています。実は、メタンは二酸化炭素の約25倍もの温室効果があります。そして、牛は胃からメタンをげっぷ(家畜の消化管内発酵のこと)として発生させています。現在、研究者たちの手によってメタン排出の少ない細菌を持つ牛の研究や与える食事やサプリメントなどの検証も進んでおり、メタン削減に向けて様々な試みが行われています。さらなるメタン削減の方法として、環境にやさしい新たな選択肢としての植物肉に対する注目が高まっています。

・人口爆発による食糧問題
国連の予測によると、地球上の人口は2019年の約77億人から2030年には約85億人、2050年には約97億人に達するとされています。このような人口増加が続くと、従来のままでは世界的に深刻な食料不足に陥ってしまいます!
実は、世界の穀物生産量のうち半分が畜産の飼料として使われており、1キログラムの食肉を生産するために牛肉で11キログラム、豚肉で7キログラム、鶏肉で4キログラムの穀物が必要なのです。また、牛肉1キログラムの生産には20.7トンの水が必要となるため、結果的に畜産を増やすと水資源の減少にもつながります。世界で多くの人が飢餓に苦しむ中、大量の穀物を消費して畜産が行われているといういびつな状況があります。代替肉はこうした食糧不足問題を解決する一つの方法として注目されています。

・食の多様性
また、宗教上の理由やアレルギーによって肉類を食べることができない人にとって植物肉は食を豊かにするひとつの選択肢として注目されています。
4. 最後に
このように代替肉は多くの可能性を秘めています。この記事を読むと、動物肉より植物肉の方がいいじゃん!と思う人もいるかもしれませんが、単に植物肉だけを食べていればいいというわけでもありません。動物性食品と植物性食品はそれぞれ異なる栄養素を提供するため、お互いを上手く組み合わせて食生活に取り入れていくことが大切です。私自身、この記事を書くにあたって大豆ミートを食べてみましたが、大豆から作られたとは思えないほど美味しかったです!代替肉を食べたことがない人は、ぜひ食べてみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました!
みなさん、ぜひいいね♡やコメントで記事の感想や意見も大歓迎です!お待ちしております!!
取り上げて欲しい記事の案も大募集中です!!
それでは、次回の記事もお楽しみに!!
執筆者:FEST TOKYO 12期国内フォトワーク事業部 立澤万由子
《引用・参考》
気候変動に対する農林水産省の取り組みhttps://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/GR/attach/pdf/s_win_abs-69.pdf
調査結果 農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/jas/attach/pdf/yosan-27.pdf
国土交通省気象庁
https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/chishiki_ondanka/p02.html
三井住友ファイナンシャルグループ
https://www.smfg.co.jp/sustainability/report/topics/detail114.html


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