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そろそろ地球資源なくなりそうじゃね?

 記事をご覧いただきありがとうございます!最後まで見ていただけると嬉しいです!!



【目次】


1.はじめに

 突然ですが皆さんは、『アース・オーバーシュート・デー』という言葉を聞いたことがありますか?カタカナを日本語に直すと、地球がオーバーシュートする(度を越える)日です。


 実はこの言葉は環境問題の用語で、『人類が消費している自然資源の量が、1年間に地球が再生できる自然資源の量を上回る日』を指します。


 この言葉が作られている時点でわかると思いますが、そうなんです、、、

1年間に地球が創出できる自然資源の量より、人類が消費している自然資源の量の方が多いのです。よって、人類が消費する自然資源の量が1年間に地球が創出できる量を超えた日を『アース・オーバーシュート・デー』と呼びます。


さて、その日はいつなのでしょうか...?



2.アース・オーバーシュート・デーとその内訳



図1:2021年 国別のオーバーシュートデー

 こちらが2021年の国別のオーバーシュートデーです!見にくいですね:)


 図1から分かるように、消費している自然資源の量と1年間にその国が創出できる自然資源の量は各国様々です。その為、カタールのようにオーバーシュートデーが2月9日になっている国もあれば、バングラデシュやハイチなど、この図にない国もあります。つまり、図に書かれている国々の自然資源の消費量は、1年間にその国が生産できる分を上回っているのです。


 これらを世界規模で算出したものがアース・オーバーシュート・デーで、今年は7月29日になりました。(ちなみに昨年は8月22日です)これは7月29日までに地球1年分の自然資源を消費していること、そして1年間に1.7年分の地球の自然資源を消費していることを指します。皆さんはこの状況をどう思いますか?


 このままだとまずいです!地球資源の創出と消費のバランスが合っていません!貯金がなくなって借金をしなくてはならない未来になってしまいます...。だけど自然資源は借りられない、、、人類の文明は発展していくかもしれませんが、地球資源は枯渇していく一方です。


 では、借金をしない為に、自然資源の収支をゼロにする為に、エコロジカル・フットプリント内訳を見てみましょう!エコロジカル・フットプリントとは、私たちが消費する資源を生産したり、社会経済活動から発生するCO2を吸収したりするのに必要な生態系サービスの需要量を地球の面積で表した指標のことを言います。簡単に言えば、人間の生活を支えるのに必要な資源の量を指しています。




図:土地面積の種類別で表した世界のエコロジカル・フットプリント


:カーボン・フットプリント(Carbon)
排出された二酸化炭素を吸収するために必要な森林面積の総量
水色漁場(Fishing Grounds)
様々な魚種の持続可能な漁獲高の最大推計値を利用して計算
橙色:耕作地(Cropland)
人間が消費する食物や繊維物、家畜の飼料、油、穀物そしてゴムを生産するのに使用される土地面積
赤色:生産能力阻害地(Built-up Land)
社会インフラ(交通・住宅・産業構造物・水力発電のための貯水池など)によって覆われた土地面積
:森林地(Forest Products)
木材・パルプ・木材製品、そして薪の総量
黄色:牧草地(Grazing Land)
食肉・乳酸品・皮革・羊毛製品のための家畜を養うために使用される土地


 

この図の縦軸は地球1個分の資源の面積を示しています。つまり、私たちは1970年から地球の資源を消費しながら生活しているのです。また、青の部分から、二酸化炭素を吸収する為に必要な森林資源が年々枯渇していることも読み取れます。とても青いですね〜


 この点から、私たちは二酸化炭素の排出量を減らさなくてはならないと考えます。(言わずもがな、地球温暖化の観点からも)



3.問題の解決策−カーボンニュートラル

 この二酸化炭素の問題を解決する為に世界で取り組まれているものが、皆さんご存知の言葉『カーボンニュートラル』です。


 見てくださってる皆さんは耳にタコだと思うので簡単な説明で済ませますが、カーボンニュートラルとは温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させることです。CO2だけではなく、メタン、N2O(一酸化二窒素)、フロンガスを森林などを自然に吸収させたり、別の物質に変えることで、排出量と吸収量の均衡を目指します。






4.日本でのカーボンニュートラルの取り組み

 日本ではカーボンニュートラルに向けて、Jクレジット制度が導入されています。

これは、省エネルギー機器の導入や森林経営などの取組による、CO2などの温室効果ガスの排出削減量や吸収量を「クレジット」として国が認証する制度です。


 つまり、省エネルギー機器の導入や、森林経営などの取組によって減らすことのできた温室効果ガスに国が価値を付け、それを欲しい企業が買う、というものです。


 温室効果ガスの削減ができる企業はJクレジットを創出してお金を得る。一方、Jクレジットを買う企業は温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させ、環境に配慮している企業だという地位を得る、という両者の企業がWin-Winになる仕組みが作られたのです。


 次に、今の時代で環境に配慮した、クリーンな企業であることが大切であることについて確認しましょう!



5.なぜ、企業は環境に配慮するべきなのか

 皆さんはエシカル消費という言葉をご存知ですか?

 この言葉、ご存知でない方が多いかと思いますが、実は日常で皆さんが意識していることかもしれません...


 エシカル消費とは、地域の活性化や雇用なども含む、人や社会・環境に配慮した消費行動のことです。国際フェアトレード認証ラベル、FSC®マークのついた商品、障害者施設で作られたものを買うことや、地産地消などがエシカル消費に相当します。





 こちらのデータを見て分かるように、皆さんが商品を買うときは安さだけでなく、人や社会・環境といった要素も近年は重要になってきているのです。皆さんもこのようなことを気にしたことがあるのではないでしょうか?


 これによって先ほど説明したJクレジットの需要が企業から現れ、企業間の新しいビジネスモデルが形成されます。


6.問題解決に向けて私達にできること

 最後に、『アース・オーバーシュート・デー』をその年の12月31日以降にする為に、皆さんにやって頂きたいことを紹介します。


 焚火をするな、バーベキューをするな、なんてことは言いません:)


 むしろ私たちがより文化的に暮らす為には、より多くの二酸化炭素が必要であると思います。なので、単に無駄をなくすことを徹底して欲しいです。これはあらゆることにも言えます。


 例えば、フードロスです。あなたは朝寝坊してしまい、毎朝飲んでいる牛乳を飲むことができませんでした。そして、あなたのお母さんは牛乳が嫌いなので、、、止むを得ず捨ててしまうことになってしまいました。


 そうすると何が無駄になりますか?


 朝の牛乳なので200mLくらいですよね。牛の飼育費、牧場主の時間、流通コストなど、、、考えるだけでありとあらゆるものが無駄になります。あるいは200mLの牛乳を生活排水に流した場合、魚が快適に住める水質にするためにはおよそ風呂おけ10杯分(3,120リットル)の水が必要となります。あなたが牛乳を飲まなかったまでにこれほどの無駄が生じているのです。


 こんなこと考えるだけでうんざりですよね?そしたら自分の身の丈にあった選択をして、無駄を減らしましょう!私はこれが最大限の地球への思いやりだと思います!!


 最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。この記事が何かのきっかけになったら幸いです☆いいね♡やコメントなどをいただけると嬉しいです!

「こんな記事読みたい」、「このテーマ扱って欲しい」などのアイディアもあれば是非!

 次回の記事もお楽しみに~


執筆者:FEST TOKYO 12期事業局長 新村 竣









 
 
 

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