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《ちょっと深堀り💡》①児童労働撤廃国際年に生きる私たち

みなさんこんにちは!

気づけばもう10月の最終週。2021年もあっという間に終わりが近づいていますね。

まさに光陰矢の如し…😲


ところで、私たちが今まさに生きている2021年ですが、何の年かご存知ですか?

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今年2021年は、国連総会が全会一致で「児童労働撤廃国際年:International Year for the Elimination of Child Labour」に定めた年です。

”児童労働”というワード自体は、聞き馴染みがあると思います。近年はSDGsなどの後押しもあり、ますます広く「認識」されるようになりました。

この記事では児童労働ついてクイズを交えながら、あなたの知識の《ちょっと深堀り💡》をしていきたいと思います!

2021年を噛み締めながら(笑)ぜひお楽しみください:)




【目次】

今回は5つのステップで《ちょっと深堀り💡》をしていきましょう!!


1. 児童労働って?-定義を知っていますか-


 児童労働とは「幼い子どもが労働を強いられていたり、子どもの心身の発達や、社会性・教育面での発達を阻害するような労働を強いられた」ものと定義されています(unicef)。他の定義も含めて簡単に換言すると、「子どもから教育の機会を奪って危険な状態で搾取し、子どもの未来に悪影響を与える」労働を指します。

 児童労働の対象となる子どもの年齢は労働条件や地域により、「13歳以上15歳未満・・・18歳未満が禁止」と基準が異なります(ILO)。



2. 児童労働って?-原因を知っていますか-


 では児童労働の原因とはなんでしょうか?さまざまなものが思い浮かぶと思います。たとえば「子どもだって貴重な労働力」という家庭の貧困や「女の子は教育を受けなくてよい」という女子教育の不定着など、児童労働が起きている現地地域の問題。また「安く買いたい」という消費者の要望や「安く作って利益を上げたい」という企業の企みなど。モノの生産から消費に至るまでに関わる、すべての人の思惑が複雑に交錯しているのが、この児童労働という問題になります。



3. 児童労働の現状-コロナで何か変わったの?-


 さて、国連は今年を「児童労働撤廃国際年」と定めているわけですが、その現状はどうでしょうか。数字に関するクイズは出題しやすいので…(笑)世界の子どもの何人に1人が児童労働を強いられているでしょうか?

 正解は、10人に1人。約1億6000万人です。私たちの国の人口(1億2000万人)以上の子どもが、来る日も来る日も有害な労働を行わなければならない世界なのです。この数は2020年のもので、4年前の2016年の1億5200万人よりも増加しています。

 さらに、この数は2020年のCOVID-19パンデミック前の調査で得られたものです。そのため今回のパンデミックの影響で、児童労働の数がさらに急えている可能性が懸念されています。



4. 日本と児童労働-「人権対応後進国」に住む私たち-


 日本で生活していると、児童労働の現場を目にすることはほとんど無いと思います。しかし事実、私たちの生活と児童労働の問題は切っても切り離すことができません。なぜならこの社会の至るところに、児童労働とつながっているモノが存在しており、私たちの生活はその恩恵の上に可能になっているからです。

 「日本=平和な国」というステレオタイプが世界的にも、日本人である私たち自身にも馴染んでいるでしょう。ところが、私たちの国は「現代奴隷(児童労働、強制労働など)が生産に関与した産品の輸入額」がG20内で米国に次ぐ第2位で470億ドル(約4兆8700億円)(2018年)なのです。これは大変心が痛む”銀メダル”ですね。

 さらに「企業人権ベンチマーク(CHRB)」という人権に関する企業の調査では、トヨタ自動車が100点満点中11.6点、三菱自動車、日産自動車、スズキは10点未満という低スコアでした(2020年)。

 このような現状から、私たちの国は「人権対応後進国」という評価がされているのです。日本が世界に誇るような企業にも大きな改善が迫られています。

 


5. 私たちにできること-知識とアクションを広げよう-


 最後の《ちょっと深堀り💡》は、私たちにできることです。これを知るのが一番大切ですね!

 1つ目はやはり、正しい知識に触れて問題の理解を深めることだと思います。この記事では少しずつ知識の深堀りを行いましたが、ぜひぜひ下のURLより詳細の情報に当たってみてください。特に特定非営利活動法人ACEさんの活動はとても興味深いですよ!

 2つ目は日常的にモノと関わるとき。たとえばフェアトレード商品の積極的な購入も可能ですね。「安く買いたい」という私たち消費者の要望も、児童労働の立派な原因です。「安い」とは一体どういうことなのか。そのモノがあなたの手元に届くまでの経過(ストーリー)を考えてみて欲しいです。

 3つ目は自分の知識や経験を人に伝えていくことだと思います。児童労働の問題について、あなたの周りの人と話してみてください。そうすることで、同じ問題意識を持った人との出会いや、解決への新たなステップの発見につながるチャンスが増えていきます。

 というわけで、読者のみなさんが知っている児童労働についての情報や、私たちにできることなども、ぜひコメントで教えて下さい!!



 最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。いいね♡やコメントなどをいただけると大変嬉しいです!「こんな記事読みたい!」「このテーマ扱って欲しい!」などのアイディアも大歓迎です。

 では次回の記事もお楽しみに:)


執筆者:FEST TOKYO 12期OBOG会 高橋日向子







 
 
 

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