国の格差が生まれる背景って?【後編】
- 国内 フォト
- 2021年4月25日
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この記事では東南アジア諸国の中でも、終戦後に動乱が続いた国々(レベル2の国々とベトナム)に注目します。そして、東南アジアはこれからどうなっていくのか、この記事を書いて考えたことを書いてます。
ぜひ最後までご覧ください!
【目次】
4. 歴史背景③ ~終戦後も混乱が続いた国々~
5. 東南アジアのこれから
4. 歴史背景③ ~終戦後も混乱が続いた国々~

(GLOBAL NOTEを参考に、筆者作成。円の大きさは人口を示している)
終戦後に発展していった国々に対して、独立戦争や内戦などの混乱が続いた国も存在します。(上の表レベル2にあたる国々とベトナム)ミャンマーでは民政から軍政の転換によって混乱が生じ、ベトナムはインドシナ戦争、南北ベトナム内戦、ベトナム戦争、カンボジア侵攻と争いが続きます。カンボジアはベトナム戦争に巻き込まれ、その後も内乱がありました。ラオスでは20年にわたる内戦が発生し、それぞれ経済発展どころではありませんでした。そのため、ベトナム、ラオス、カンボジアにでは社会主義政策によって計画経済を取り入れ、ミャンマーでは軍政下で国を管理していました。その結果、ヒト・モノ・カネの移動がレベル3・4の国々よりも制限されました。海外とのパイプを強めるために積極的に環境整備を行った結果、コネクションを得て発展した国に対して、これらの国は混乱により海外とのつながりを制限し、発展が滞りました。こうして、国同士の格差が生じました。
4. 東南アジアのこれから
これまでの流れから東南アジア地域において、国の発展の鍵を握るのは海外とのパイプという考えを紹介しました。これからもどのように海外とのつながりを継続するか、さらに強めていくかという点が東南アジア国家の発展や格差を考えるうえで重要になると思います。
皆さんは東南アジア地域における格差はこれからどのように変化していくと思いますか。このまま差は縮まらないという考えもあるかもしれません。今日、ミャンマーでは再び軍の動きが拡大し、各国から非難の声が上がっています。まだまだ安定しているとは言い切れません。
ぜひこの記事を読んで下さった皆さんの意見を聞かせてください。東南アジアに行った際の体験談などもぜひお寄せください。一緒にこの問題について考えて行きましょう!国際協力に関心のある方は是非、記事欄より「学生ボランティアは利己的?」という記事をご覧ください。皆様の意見をお持ちしております。
参考文献
岩崎育夫『アジア近現代』中公新書、2019
岩崎育夫『物語 シンガポールの歴史』中公新書、2013
記事を最後までご覧いただき、ありがとうございます。
次回投稿は 4/28 (水)です。お楽しみに!
執筆者:FESTTOKYO 国内フォトワーク事業部 三好 大晴


これからの発展は海外とのパイプが鍵というお話しですが、僕が滞在するカンボジアでは中国の影響を強く受けているのがよくわかります。
コロナワクチンに関しても、中国からの援助が要因となり、日本よりも遥かに早いスピードで浸透しています。
経済発展を目指す上で、中国が大きな貢献をしていると考えることができる一方で、経済的な支配をされてしまう可能性も否定できません。アジアの発展と中国の関係性は、注目し続けなければならない点だと思います。